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「週刊金曜日」(6/11)に、先ごろ亡くなった美術評論家、針生一郎さんの追悼文を寄稿しました。
故人は戦後草創期には美術批評の御三家と呼ばれ、10年のあいだ美術評論家連盟の会長を務めた、美術評論家の代表的人物ですが、さまざまな社会運動にも関わった反権力の姿勢でも広く知られています。ヨーゼフ・ボイスの作った自由国際大学日本支部のヘッドであり、私はそこでの活動で色々なことを教えていただきました。 1ページという誌面制約、また一般誌という性格のため、光州ビエンナーレ「芸術の人権展」といったプロフィール的なものは省きました。国際展そのものはすでに一般化しているという理由もあります。 故人がかつて私に語った「美というものが、僕はわからない」という言葉をキーワードに、美の追究ではなく、現代社会における人間再生の契機としての美術批評という故人の業績の核心を伝えるようにしました。菊畑茂久馬氏との芸者談義などのエピソードも交えましたが、全体としてはなるべく故人への客観的な評価に徹しようと努めました。 また、故人は晩年村上隆を評価しましたが、一見意外なその言動にはなにが隠されていたのか。反体制的な言動のみ強調されがちですが、故人のスタンスをネグリとアーレントを引き合いに迫ってみました。 #
by PXP14154
| 2010-06-13 11:15
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「週刊金曜日」(6/4)に、5月22日に東京・早稲田のPA/F SPACE(パフスペース)で上演されたイトー・ターリのパフォーマンス「沖縄・1944〜2010から聞こえてくること」の評を寄稿しました。
これは「ひとつの応答」シリーズの一環で、沖縄の米軍性犯罪被害者だけでなく、日本帝国解体後も沖縄に止まり辛酸をなめた日本軍「慰安婦」であった朝鮮人、ペ・ポンギを題材にした作品です。 イトー・ターリはセクシュアル・マイノリティ(レズビアン)。社会から「居るのに居ないもの」として扱われるという経験から、自らの問題だけでなく、在日、沖縄の性的被害者を扱うようになりました。 細部の説明は省きますが、彼女のパフォーマンスはシャーマン的身体性と演劇性の両方を併せ持ちます。身体行為で暴力、虐げられた人の想いをあらわすとともに、映像、インスタレーションの併用は、歴史と現実に向き合うある種の公的な空間を立ち上げます。 同テーマで、6月18日に小金井アートスポット シャトー2F、8月7日、11月6日にパフスペースでも上演(Tel Fax 042-384-7010) #
by PXP14154
| 2010-06-05 00:46
| 寄稿
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丸木美術館学芸員日誌ブログに「琉球新報」の「OKINAWA」展展評が紹介されています。
〈5/8付〉ブログページへ ご参考までに。 一連の沖縄問題で気になるのは、メディアやネットでの反応が政府の対応の優劣のみ焦点となっているように思われることです。 そこには、沖縄が米軍基地化されている現状への配慮どころか目をそむける姿勢が見られます。過去だけでなく今後の60年間も、基地としての沖縄、属国としての日本という未来を疑問にも思わないのではないでしょうか。 かつて沖縄問題でオバマにあしらわれた鳩山前首相のことを、『ワシントンポスト』は「最大の敗者」と報じました。第三者のフランスやインドならともかく、当事者のメディアがそう形容するのはきわまりない傲慢に感じます。 韓国や中国の行動にいきり立つ人は多いようですが、アメリカに同じように反応しないのはただのCHICKENではないでしょうか(と英語表現ですが)。その意味で、これまで主義主張に賛同したことはありませんが、首相と知事の懇談会で石原都知事が「安保を見直せ」と主張したのは一貫性のある言動のように思います。 「ウチナーをなめるなよ、ヤマトをなめるなよ」 (大村副艦長の声で) #
by PXP14154
| 2010-06-05 00:45
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5/31夜、美術評論家の針生一郎さんの通夜に参列してきました。ヨーゼフ・ボイスの自由国際大学日本支部のメンバーとして、美術雑誌「Bien」の編集者として原稿依頼やインタビューで、生前はひとからならぬお世話になりました。畏友であり、針生さんの教え子でもあった、『エヴァンゲリオン深層解読ノート』で一緒に共著を担当した松井不二夫さんと一緒に伺いました。
美術評論家の生涯は、ある美術運動/表現のスポークスマンとして頭角をあらわして評価され、美大の教職に就任。あとは昔話で余生を過ごす、というのが一般的です。針生さんはそうではなく、最後まで状況と対峙し変革を作り出す表現を求めていました。ただし近年の村上隆への好意的評価にはためらいやぶれがあったようです。ある人はこれを無視し、ある人は無条件に評価するようですが、このあたりを突っ込んで考えることが、故人の真価を考える際のポイントになるかと思います。 通夜には生徒さん、お弟子さんだけでなく、パフォーマンス・アーティストの黒田オサムさん、池田龍雄さん、加藤好弘さん、吉野辰海さんといった前衛美術家、映画『日本心中』の監督・大浦信行さん、美術評論の谷新さんと宮田徹也・絢子さん夫妻なども見えました。パレスチナ関係の言説で知られる鵜飼哲さんと新右翼・一水会の鈴木邦男さんが並んで見えたのも、故人の葬儀らしい風景と言えます。 心からご冥福をお祈りいたします。 #
by PXP14154
| 2010-06-02 12:03
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NHK歴史番組に『歴史秘話ヒストリア』があります。先ごろの放映は「奈良の魔法使い〜日本を救った遣唐使・吉備真備」でしたが、冒頭はこう始まりました。
西暦2199年 滅亡の危機にひんした地球 人類を救うべく 一隻の艦が飛び立つーー 今から1300年前 故郷の存亡を担って旅立ったもうひとつの船があった 大昔に奈良から長安へ向かった遣唐使がいかに難事だったかを例えるのに、地球から大マゼラン星雲へ放射能除去装置コスモクリーナーDを取りに行った物語を例えたようです。映像は赤い地球とヤマトで、音楽はオープニングのアップテンポバージョンの前奏でした。いや、いくらなんでも、長安よりイスカンダルへの旅のほうがはるかに難しいでしょう。 画面に『宇宙戦艦ヤマト』という説明を入れてなかったのは、まずくないでしょうか。若い人はこれをどう見たのでしょうか?歴史的故事? ところで、網野善彦は、「漁民が大陸から朝鮮半島、日本列島へとしげく交通していたのに、なぜ遣唐使はあんなに苦労したと言われているのか?」と質問されて、答えられなかった(ごまかした)と述べていました。この疑問は、結局のところどうなのだろう? #
by PXP14154
| 2010-06-02 12:02
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