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投票日当日なのでタイミングが悪いですが、選挙ネタを。
自民党候補者の三橋貴明は、過日じゃぱん・えきすぽin自民党というものを党本部で行いました。それがアニメソング限定のカラオケパーティというもの。候補者は碇ゲンドウに扮しました。 ![]() ほか応援の経済評論家・増田悦佐は、かめはめ波で当選祈願をしています(ユーチューブで見ると、動きは忠実ではない)。同じく応援団の作曲家・すぎやまこういちは「いま、日本は『反日軍』と『日本軍』の内戦状態にある」と言ったという。氏の作曲した『イデオン』はよく聞くのだが。さしずめ、私のような反日軍と見なされる存在が愛好するのは、不愉快でありましょう。 ![]() 対するに、民主党。菅直人のキャッチコピーは、「YES WE 管」。就任早々のアメリカへのこびへつらいが目に付きましたが、この属国根性丸出しぶりでは、沖縄の状況への理解は、まるで望めないでしょう。一国の首相が、他国の指導者の宣伝文句を流用する愚劣さを押しとどめる人材は、民主党にはいないのでしょうか。 ![]() 愚かさでは、いずれもなかなか甲乙付けがたいところ。 『銀河英雄伝説』で、シュナイダーが軍指導者の大貴族の愚劣ぶりに腹を立てたところ、上官のメルカッツが「怒るな、彼は精神の病人なのだ。特権階級の伝統に精神を損なわれた不運な被害者だ」とさとす。それに対し、シュナイダーがこう述懐します。「しかしそんな人間に未来を託さなければならないわれわれはもっと不運ではないのか」(セリフは大意)。 #
by PXP14154
| 2010-07-11 13:58
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「週刊金曜日」(6/25)に、:「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」(東京国立近代美術館、8/8まで)の展評を寄稿しました。これまで建築の展覧会はたいてい設計図や模型の展示という形でしたが、インスタレーション(体験型)を用いた展覧会はきわめてまれなケースとなります。
現在(日本の)建築の潮流は、壮大なモニュメントで権力を誇示するのではなく、繊細な関係性を育む場へと移っています。住宅建築の新しい形を示したアトリエ・ワンがその先鞭です。 今展では、そのアトリエ・ワン、中村竜治、中山英之、菊地宏、鈴木了二、内藤廣、伊東豊雄の7人が参加しました。 私が注目したのは、3人。中村竜治の《とうもろこし畑》は極細の特殊な紙の棒を組んで作られた巨大な壁。無数の線の重なりと透けて見える光景が、歩くことでさまざまに変化して見えます。空間を活性化させる環境彫刻的要素があります。 中山英之の《草原の大きな扉》は、2つのシンプルな建物にはさまれたカフェスペースをあらわしたものです。ドローイングやテーブルなどがその空間に散在し、想像力をかき立てるいきいきとした場となっています。 菊地宏の《ある部屋の一日》は時計仕掛けで、照明と住宅模型を回転させることで1日の流れを作り出します。さらに別室は、その光の移りゆくさまをもとにした映像インスタレーションとなっており、楽しめる趣向。 アトリエ・ワンはナイキによる渋谷の宮下公園買収に設計担当者として関与しています。この問題にも、公平を記すため簡単に触れています。 建築は今の社会では金持ちを相手にする商売です。そのこと自体は否定しませんが、それを表現という称し、活動を行うとどうしても矛盾が出てきます。消費者運動という形で、商売にもモラルが求められることもあります。 建築の人の行動を予測し、ときには管理する技法は、アーキテクチャーと言い方をされるインターネットの構造と通じる問題にもつながります。アーキテクチャーの進歩がすべてを解決するような幻想もありますが、民主主義や個を考える際に重要な問題をはらんでいます。これは、そのうちもう少しまとまった形で書くことを予定しています。 東京国立近代美術館 #
by PXP14154
| 2010-07-01 15:24
| 寄稿
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戦前の上海を舞台に、日本軍の特務機関で超能力部隊が活躍するアニメ。お話は意外にも、軍を離反したアジア主義者・高千穂が秘密裏に開発した核をめぐって満州へと移る。
予言者と呼ばれる存在が未来予知で広島の惨状を透視し、さらに設計図を予知して、核開発を推し進めてしまうのだ。 このアニメでは1話丸々石原莞爾を主人公にした満州事変の経緯をまとめたエピソードもあったが、諸事情ということで放送中止になり、ネット公開された。関東軍の謀略に、反日的な内容では売れないとジャーナリストが加点していくあたりの描写は秀逸だった。 未来を知ることで核を開発してしまうのは、かわぐちかいじの「ジパング」が既に先行している。米軍が国際法に違反して投下した原爆に対抗するかたちで、日本が先に原爆を使用することには賛否両論あった。「ジパング」では戦後の平和主義を知る自衛隊(タイムスリップしているのだ)が、日本軍(の造反部隊)に核を使わせまいと戦いを挑む(筆者はこのアプローチに同意するが)。 『閃光のナイトレイド』太平洋戦争前なので、このあたりのジレンマを解消しているのは、先行例を参考にしたのだろう。高千穂は人種のるつぼである上海に核を投下することで、世界中に核の怖さを実感させて戦争を抑止しようとするのだ。力による抑止力という彼の発想は『ジパング』の草加の行動とあまり変わらない。 それに対し、主人公たちは核を阻止し、未来の核の惨状の幻視をテレパシーで多くの人に伝えることで未来を変えようとする。後世の視点から日本帝国を批判するのではなく、(未来人ではないので)単純に人命を助けるかたちにすり替えており、このあたりもエンターテインメントしてはうまいやり方だろう。ラストシーンは、上海を蹂躙する日本兵の姿で終わったが、なんとなく史実とは違う未来へと移行するのでは?と思わせるところも良かっただろう。 ただし物語構成や演出には、やや難があった。人物描写がフラットだし、サスペンスも盛り上がりには欠けるのだ。おたく第1世代からすると、最近のアニメは色彩設計も含め、淡泊に見えてしまう。テレパシーで、核の脅威を伝えるには、臭いくらい盛り上げてもらわないと。葉加瀬太郎の印象的なヴァイオリンも生かし切れていなかった。 最終回は満州の秘密基地の中でこじんまりと終結した。しかし、実際に上海に核が投下されようとするのをアップテンポのバイオリンBGMをバックに主人公たちが阻止するサスペンス、という大風呂敷の方がスカッとしたと思う。『ボトムズ』の高橋良輔監督くらいの演出力があったらだいぶ違ったのにと思ってしまった。 #
by PXP14154
| 2010-07-01 15:23
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「しんぶん赤旗」(6/11)に「朝鮮陶磁ー柳宗悦没後50年記念展」(日本民藝館、6/27まで)を寄稿しました。ほぼ全館展示で展示数約270点、朝鮮民画も展示され、見ごたえのあるものです。
朝鮮陶磁はかつて李朝陶磁と言われましたが、国号でなく王家の名前で呼ぶのは国家を貶めているとされ、いまは高麗王朝に続く朝鮮の国号を取って、朝鮮陶磁と呼ばれています。 朝鮮陶磁は、華美な装飾性を排したシンプルな造形が特長です。中国の爛熟の一歩手前にある豪奢で完璧な美しさ、日本の独創的な意匠による個性表現とは違った味わいを持ちます。それは朝鮮時代に独自の発展を遂げたからですが、そこには儒教の影響があります。 巷の研究書にはそれ以上具体的に述べられていませんが、それを儒教の天人合一、人間は自然に従い、一体化して生きるべきという思想の故と捉えました。そこから、現代のエコロジー思想にもつながる、個性による作為を排した無名性の表現へとつながります。 朝鮮陶磁を再発見したのは民藝運動の柳宗悦です。彼は帝国主義の時代にあって、日本の政策にはっきり否を唱えたことでも有名です。彼は大衆のための工芸運動を創始したウィリアム・モリスに強い影響を受けています。そして社会主義者であったモリスの産業文明批判は天人合一、同じく造形思想は朝鮮陶磁と通底する部分が多いのです。柳による朝鮮陶磁の美術的解釈は現代から見れば誤りもありますが、彼はモリスの思想と朝鮮陶磁を生み出した天人合一の共通性に潜在的に気づいていたのではないでしょうか。 日本民藝館 #
by PXP14154
| 2010-06-18 19:32
| 寄稿
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すでに旧聞に近いのですが、今年3月に米北東部ニューハンプシャー州のニコラス・ラバッサー州下院議員(26歳、民主党)が「アニメは、原爆2個では十分ではなかったことの最たる証拠だ」とフェイスブックに書き込んでいたそうです。 議員はすぐ謝罪し、書き込みも削除したので、詳しい背景や動機などは不明。 朝日新聞の記事へ ネットではアメリカのアニメファンの怒りも買っているそうだが、石原都知事級(それ以上か)の発言。 アメリカとの沖縄問題の交渉のさなかに、こうした発言を問題視すれば、実に効果的だったように思うのだがいかがだろうか。こうした発言に声をあげないのが、属国政府のゆえんであるし、属国の臣民根性だと思う。 しかしマスコミは世界人気のクールジャパンともてはやしているが、実態は案外アニメを嫌いな人も多いのではないか。もともと日本のアニメは俗悪・暴力・女性差別・下品と言われ続けていたのだし。 いや、この議員は、日本に原爆をいっぱい落とせば、ケンシロウやヤマトやAKIRAやナウシカなどヒーロー&ヒロインが湧いて出てくるのを期待したのかもしれない。 #
by PXP14154
| 2010-06-18 19:31
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