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美術・文化社会批評/アライ=ヒロユキのブログ


アライ=ヒロユキの美術・文化社会批評などの日々の活動を伝えます。
by PXP14154
美術・文化社会批評(ライター、講演)などの活動を展開しています。
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こちらは、活動やさまざまな情報をまとめたホームページです。
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<   2010年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧


週刊金曜日寄稿:フセイン・チャラヤン展(4/23)

現在、東京都現代美術館で「フセイン・チャラヤン」展が開催されています(6/20まで)。その展評を、「週刊金曜日」(4/23)に寄稿しました。
このデザイナーはもっとも実験的なファッションデザイナーであり、私もとても好きな作家です(服は持っていませんが)。数ヶ月地中に埋められた服、紙製のエアメール封筒のドレス、飛行機に変化する服など、とてもファッションには思えませんが、これは彼が感覚的な新しさではなく、コンセプトを重視する作家だからこそのアプローチです。
彼はトルコの軍事侵攻で生まれた分断国家、北キプロス・トルコ共和国出身であり、作品にはディアスポラ(脱国籍、移動)などが反映されています。むかし飛行機に変化する服を見たときには、マクロスのバルキリー?と思いましたが(原稿では身体と意識の拡張の問題からZガンダムとのシンクロ性を指摘)、そういったサブカル的情報テクノロジー性もうかがいしることができます。
東京都現代美術館

by PXP14154 | 2010-04-23 12:48 | 寄稿

赤旗寄稿:女書展(4/19)

女書とは、中国の湖南省江永県(香港より北方内陸部)に数百年前から伝わる女性だけが読み書きできる文字のことです。研究者・遠藤織枝による資料展示とこれにインスパイアされたアーティスト、YUCAのインスタレーション展示が、東京・浅草のギャラリー・エフでが5月9日まで行われています。題して、「女書:アート×学術の連歌」。この展評を、「しんぶん赤旗」(4/19)に寄稿しました。
中国では長らく纏足のため、女性は外出が制限されました。ある特定の家に集まった織物などを携わったのですが、そこで独自の文化を育みました。それが、義理の姉妹関係という姉妹愛(シスターフッド)、そしてそれを密かに伝える情報手段である文字、女書です。これは、紙細工が施された扇子など、工芸品との組み合わせでも用いられ、いわば生活芸術でもあります。
YUCAは、グローバル化の中で消えゆく文化を発掘する《ミッシングリンク・プロジェクト》を展開していますが、女書展にも注目しました。無数にきらめくクリスタルは、女たちの生の軌跡そのものを表します。
姉妹愛がフェミニズム(女性運動)に果たした役割、女たちの生活芸術・キルト、女装文学・土佐日記の革新性、少女マンガと宝塚(『ベルサイユのばら』)の関係についても、併せて触れました。
ギャラリー・エフ

by PXP14154 | 2010-04-23 12:46 | 寄稿

琉球新報寄稿:照屋勇賢(3/30)

沖縄出身のアーティスト、照屋勇賢の2つの展覧会、「ひいおばあさんはUSA」(個展、上野の森美術館)、「六本木クロッシング2010展」(森美術館)の展評を琉球新報(3/30)に寄稿しました。この作家はニューヨークに拠点を置き、世界的に活躍。日本でも昨年末のトーキョーワンダーサイト渋谷でのグループ展に引き続き参加とひっぱりだこの作家です。800字の字数のなか、2つの展覧会を紹介したので、かなり概括する形となりました。
「ひいおばあさんはUSA」は紅(びん)型という伝統的な繊維工芸を絵画やインスタレーションなどにあしらった作品が中心で、米軍機や安室奈美恵、昭和天皇などを着物の図案に用いています。工芸の持つ大衆性を転化して社会性を持たせるという意味で、1950年代の本土の反基地闘争を描いたルポルタージュ絵画(大衆性を持つ漫画的手法を援用)との共通点、さらにこれまで軽視されてきたナラティブ、物語性の復権であることを指摘しました。
六本木クロッシング2010展では、廃物を再構成する彼の代表的な作品がほとんど網羅される形で展示されていました。この手法は、人間使い捨ての時代の希望へとつながるように思います。

by PXP14154 | 2010-04-02 17:28 | 寄稿