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『週刊金曜日』(7/22号)で、「美術評における検閲で侃侃諤諤」という特集コラムが組まれています。これは評論家が展評などを執筆する際、美術館や画廊から、図版確認などの名目で事前チェックを求められることの当否を問うたものです。
執筆は、樋口ヒロユキさん(必要)、中村富美子さん(拒否)、アライ=ヒロユキ(反対)という形で、旗幟を明らかにして論じています。他のお二方の意見は、それぞれ原文を参照していただくとして、私の原稿の簡単な論点を紹介します。 いわゆる表現の自由と批評の自律性を論じることより、こうした状況になった背景を考察することに主眼を置きました。 90年代初頭より情報誌などのメディアの発達により、美術評論家とは性質が異なるアートライターの台頭。アートの外部への啓蒙が、アートをめぐる言説の主流をなしました。そうした業界の趨勢から、批評の重要性と理解が希薄となりました。 評論の書き手にとっては、批評という商品が流通するには、作品=版権画像が不可欠であり、その入手のために強いことを言えない弱い立場に置かれています。さらに作品を、表現ではなく、コンテンツとして捉える風潮が社会一般に顕著です。こうした弊害を、私自身が書いたアニメ評論で被った例も交え、論じました。 また社会全般に言論や表現の自由が抑制されている例として、西武百貨店の「SHIBU Culture」展、ヴィレッジヴァンガードのエロス商品自粛なども紹介しました。 統計を見ればアニメ産業はいまや斜陽となっており、これはアートも同様です。こうした状況を打破するには、自由な環境作りが大切、というのが私の主張です。 より多くの方が今回の『週刊金曜日』の特集をお読みになり、この問題への議論が活発となればと願っています。
by PXP14154
| 2011-07-23 14:39
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