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掲載紙の到着が新年になったので、報告もようやくになります。
琉球新報(12/23)に山城知佳子の展覧会2つの展評を寄稿しました。ひとつは個展「コロスの唄」で東京のYumiko Chiba Associates viewing room shinjukuで開催(2月19日まで)、もうひとつが企画展参加で東京都写真美術館の「ニュー・スナップショット」展(2月6日まで)になります。 山城の特長は、政治的な含意をあからさまなメッセージではなく、日常的な身体性を通した表現から生まれる親しみやすさ=公共性にあります。 今展は前作《沈む声、紅い息》の続編で、舞台を海から森に移します。濃緑の圧迫感のある森の情景の中に、歌う口がかいま見える。個展会場は暗く、床に投影された映像が、まさに沖縄の森を現出させます。 題名のコロスが古代ギリシャ演劇の合唱隊からくるように、これは歴史という物語の上演を意味します。それも、名もなく見えざる存在の物語です。「ニュー・スナップショット」展も基本的に同じテーマの作品です。 古代ギリシャ演劇は、陶酔の神ディオニュソスを讃える非日常的な狂躁=トランスが起源です。古代ギリシャは反理性的なディオニュソスを抑圧することで「文明」を打ち立てました。 ここから、山城の作品は生そのものを蹂躙してきた、日本を含む近代のありようの告発を意味します。しかしそこに込められた情景は悲観的なものではありません。歌う歓びをあらわすことで、我々は再生しうるという希望の物語を綴っているのではないでしょうか。 Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku 東京都写真美術館
by PXP14154
| 2011-01-12 22:37
| 寄稿
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