お気に入りブログ
最新の記事
ブログパーツ
最新のトラックバック
以前の記事
2021年 07月 2019年 04月 2018年 08月 2018年 02月 2015年 05月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2013年 12月 2013年 08月 2013年 06月 2011年 10月 2011年 07月 2011年 05月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 ライフログ
検索
タグ
カテゴリ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
「週刊金曜日」(11/19)に、「ラヴズ・ボディー生と性を巡る表現」(東京都写真美術館、12月5日まで)の展評を寄稿しました。
これは12年前開催された展覧会と同じタイトルですが、副題は「ヌード写真の近現代」から「生と性を巡る表現」へと改められ、エイズが抱える問題を追及した作品が展示されました。 もっとも印象的だったのは、中国系3世のオーストラリア人、ウィリアム・ヤンによる、かつてのパートナーの病状を日ごとに追った写真作品です。ここにはステロタイプ化された愛の悲劇はなく、複雑なニュアンスを持つありふれた「性愛」があります。この日常性によって描かれた等身大の隣人の情景こそ、今展がもっとも訴えたかったことかと思います。 エイズにかかった人たちに、「健常者」は「一部の人たちの病気」とレッテルを貼り、囲い込みます。しかし、すべての病は個別であるが故に少数性を持つのではないでしょうか。 デヴィッド・ヴォイナロヴィッチは、原理主義や偏見による圧力を告発するかのようなコラージュ絵画などを出品しています。こちらは、社会を俯瞰する視点から、エイズをめぐる環境の真相をあばきます。 バイターズのメンバーとして知られる、ハスラー・アキラが出品していたのもうれしかったですね。 エイズとは「一部の人たち」の問題ではなく、われわれ社会のすべてに突きつけられた寛容と想像力の問題ではないでしょうか。 東京都写真美術館
by PXP14154
| 2010-11-23 00:02
| 寄稿
![]()
|
ファン申請 |
||