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「週刊金曜日」(9/24)に、「アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン」(川村記念美術館、12月12日まで)の展評を寄稿しました。
ニューマンは抽象表現主義の代表的な作家ですが、日本で本格的な紹介は行われてこず、本展は初の貴重な試みです。 1930年代、アメリカで地域主義と呼ばれる郷土愛/ナショナリズムの風景画が隆盛しました。これに対し、ニューマンはネイティブ・アメリカンの神話などを援用し、普遍性の志向と文明批判を併せ持った表現を作り上げました。 作品はジップと呼ばれる垂直の線や帯、赤や青などの色面の単純な要素で構成されます。これは幾何学模様ではなく、見るものが純粋な色面と向き合う表現であり、彩度の錯覚を利用した巧みな計算も相まって、総合的な視覚体験の場を作り出します。 こうした表現は、場そのものに聖性を見るネイティブ・アメリカン哲学へのニューマンなりの解答と見ることができます。一方でそぎ落としたシンプルな構成は近年のアンビエントの持つ感性にもつながります。 通常ニューマンはカントの美学や美の崇高性との関連で語られることが多いのですが、意図的にこれを避けました。ドイツ哲学の美の崇高性というと、個人的にはファシズムを連想しますので。 川村記念美術館
by PXP14154
| 2010-10-09 11:53
| 寄稿
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