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「琉球新報」(8/12)に、東京・新川のGALLERY MAKIで開催されている金城実展(8/21まで開催)の展評を寄稿しました。関連シンポジウムの人選や出席などで当事者としても関わったので、純粋な批評ではなく半分は報告の形を取りました。
金城の彫刻は肉体のデフォルメが技巧におぼれることがなく、感情という表層の奥に潜む人格そのものをよくあらわします。明確な状況、つまり社会的な矛盾に直面した人間を描くことで明快さが生まれ、身の回りによくある具象彫刻のうすっぺらさがありません。 今展は新作《大逆事件と安重根》を中心に、《沖縄の風景》や《吟遊詩人》などの代表作が出品されました。新作の木彫では、木という素材の持つ束縛性を、社会制度による桎梏に置き換え、自由を希求してあがく人間像を見事に掘り起こしています。大逆事件という題材を伊藤博文を暗殺した朝鮮人の独立活動家、安重根と接合するのは、金城が沖縄を、日本による植民地問題という視点から捉えるからです。 関連イベントであるシンポジウムは、 8月6日「琉球・日本・美術」:金城実、美術家・与那覇大智、学芸員・武居利史、今展キュレーター・古川美佳、そして私。 沖縄の美術、社会的なアプローチの表現が日本の美術シーンから疎外されていること、日本の美術史における彫刻の展開などが話し合われました。 8月7日「差別の構造ー沖縄という現場」:金城実、写真家・石川文洋、ルポルタージュ作家・鎌田慧、評論家・辛淑玉。 こちらは、在日コリアンへの差別、琉球独立論など問題提起がなされました。最後は飛び入りとして伝説の男・知花昌一が三線を弾き、これに合わせて金城が空手の舞いを披露しました。 GALLERY MAKI
by PXP14154
| 2010-08-21 10:31
| 寄稿
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