人気ブログランキング | 話題のタグを見る

美術・文化社会批評/アライ=ヒロユキのブログ


アライ=ヒロユキの美術・文化社会批評などの日々の活動を伝えます。
by PXP14154
美術・文化社会批評(ライター、講演)などの活動を展開しています。
美術・文化社会批評のアライ=ヒロユキのホームページ
こちらは、活動やさまざまな情報をまとめたホームページです。
個人facebook
お気に入りブログ
最新の記事
ブログパーツ
最新のトラックバック
以前の記事
ライフログ
検索
タグ
カテゴリ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

琉球新報寄稿:照屋勇賢(3/30)

沖縄出身のアーティスト、照屋勇賢の2つの展覧会、「ひいおばあさんはUSA」(個展、上野の森美術館)、「六本木クロッシング2010展」(森美術館)の展評を琉球新報(3/30)に寄稿しました。この作家はニューヨークに拠点を置き、世界的に活躍。日本でも昨年末のトーキョーワンダーサイト渋谷でのグループ展に引き続き参加とひっぱりだこの作家です。800字の字数のなか、2つの展覧会を紹介したので、かなり概括する形となりました。
「ひいおばあさんはUSA」は紅(びん)型という伝統的な繊維工芸を絵画やインスタレーションなどにあしらった作品が中心で、米軍機や安室奈美恵、昭和天皇などを着物の図案に用いています。工芸の持つ大衆性を転化して社会性を持たせるという意味で、1950年代の本土の反基地闘争を描いたルポルタージュ絵画(大衆性を持つ漫画的手法を援用)との共通点、さらにこれまで軽視されてきたナラティブ、物語性の復権であることを指摘しました。
六本木クロッシング2010展では、廃物を再構成する彼の代表的な作品がほとんど網羅される形で展示されていました。この手法は、人間使い捨ての時代の希望へとつながるように思います。

by PXP14154 | 2010-04-02 17:28 | 寄稿
<< 赤旗寄稿:女書展(4/19) 赤旗寄稿:VOCA展2010(... >>